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センターの特徴

『適切な処遇環境の確保と保全維持のために』

島根あさひ社会復帰促進センターは、受刑者が改善更生のために各種の取り組みをしていく場としてふさわしい環境・施設であるとともに、IT技術や最新鋭の警備機器を有効に活用した万全の保安警備体制が構築された施設でもあります。

■施設・設備

石見の山々と石見のまち、美しい自然が残る浜田市旭町の環境や景観に調和する外観デザインを追及するため、棚田に代表される地域の「景色」、切妻屋根が織りなす街並みに代表される地域の「かたち」、地場産材である石州瓦に代表される「素材」と「色」を効果的に取り入れております。具体的には、施設の顔である庁舎前面と被収容者が日ごろ通行するループ状の渡り廊下の屋根には石州瓦を採用するとともに、庁舎へのアプローチ上にある法面は「棚田」のイメージで整備するなどしております。

また、管理棟を挟んで左右に運動場を二つ配置し、三層構造のループ状の渡り廊下で取り囲み、周囲からの俯瞰防止の役割を果たしています。この三層の渡り廊下は、1階と3階を受刑者用、2階を職員用としており、収容関連サービスや総務業務に従事する民間職員が受刑者と接しないように配慮しております。

収容棟は4階建てで、1階と2階、3階と4階がそれぞれ吹き抜けとなっており、中央に多目的ホールを設け、食事や教育、クラブ活動など様々な活動の場としての活用を可能にするとともに、外部につながる空間にはグリーンテラスを設け、豊かな自然を直接感じられるようにするなど、受刑者が安定した心情で職業訓練や改善指導に打ち込める生活環境を整備しています。監視室は収容棟中央の二層吹き抜け部分の中2階に位置する場所に設けており、緊急事態に速やかに対応できるようになっています。

庁舎庁舎

渡り廊下屋根渡り廊下屋根

庁舎アプローチ庁舎アプローチ

渡り廊下渡り廊下

刑事施設エリア刑事施設エリア

収容棟(二層吹抜け)収容棟(二層吹抜け)

居室居室

監視室(収容棟)監視室(収容棟)

■警備

島根あさひ社会復帰促進センターでは、効率的な業務遂行を実現するとともに、受刑者に自律の精神をかん養させるため、施設内では、原則として、職員が付き添わず受刑者は単独で移動することとしております。このため、ITを活用して受刑者の位置情報を把握するシステムを導入しています。これらの位置情報は中央監視室にある統合ビューアに表示され、民間の警備員は、この統合ビューアを操作して、受刑者の位置情報を把握するとともに、受刑者の移動状況のカメラ監視、電気鍵の施開錠を行っています。

また、本センターには、二重のフェンスを整備し、保安区域側のフェンスには振動探知センサー、CCTVカメラを設置し、その周囲には赤外線とマイクロ波のコンビネーションセンサーを設置するなど、受刑者の逃走や外部からの侵入を迅速に検知できるようになっています。

さらに、保安区域内への凶器、薬物等の持ち込みを防ぐため、金属探知機やX線検査機器、薬物検知装置を設置するとともに、「セーフビュー」による確実な検査を行っています。セーフビューは、衣類に隠し持ったプラスチック、木材、金属、煙草、薬物などを材質、形状、大きさに関わらず、衣類の上から識別するものであり、その情報は、モニターに3D立体画像で表示されるものです。

これらの警備システムと「人間の目と判断力による警備」があいまって、万全な保安警備体制を構築しています。

中央監視室中央監視室

外周フェンス外周フェンス

CCTVカメラCCTVカメラ

X線検査機器X線検査機器

薬物検知装置薬物検知装置

セーフビューセーフビュー

■効率的な運営

確実性と高い効率性を追求し、受刑者による物品の購入や図書貸出しを受付けるキオスク端末の導入、受刑者の食事の配下膳をAGV(無人自動搬送システム)で行う等、民間ならではのアイデアが多数とりいれられています。

キオスク端末キオスク端末

AGY(無人自動搬送システム)AGV(無人自動搬送システム)

■医療

島根あさひ社会復帰促進センターにおいては、他の刑務所と同様に、施設内に受刑者向けの診療所が設けられておりますが、この診療所の管理を島根県に委託しております。これにより複数の診療科目を実施できるなど、矯正医療の充実を図ることが可能となっております。

医療機器(眼科)医療機器(眼科)

医療機器(歯科)医療機器(歯科)

医療機器(耳鼻咽喉科)医療機器(耳鼻咽喉科)

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